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​Shadows of Light@PORT ART&DESIGN TSUYAMA

​Shadows of Light@PORT ART&DESIGN TSUYAMA

岡山県津山市で「Shadows of Light」展を開催します。額装された作品の展示に新作を加え、さらに今回は5m以上の大判出力による作品も展示します。 会期中、舞踏家の目黑大路さんによる公演があります。自分の展示会場で身体表現のパフォーマンスが行われるのは初めてで、非常に心踊る出来事です。金庫ギャラリーにおけるAbe Marikoの展示と併せてぜひご高覧ください。 会期:2019年2月15日(金)〜2月24日(日) 休館日:毎週火曜日 作家在廊日:2月15日・16日・24日 会期中関連イベント ​目黑大路 パフォーマンス作品「Marble」 公演日時 2月16日  15:00〜 2月17日  15:00〜 ​ 当日券:1500円 前売券:1200円 https://www.port-tsuyama.com/exhi-morishita

Shadows of Light text#2

場所と空間から手を離すとき、そこに豊潤な空白が現れる。 何をもってしても満たされることのないこの空白を、私の伴走者としよう。 空白と踊る。新しい空間を発見するために。   When you stop grasping place and space, rich emptiness appears. I would like to live with

Shadows of Light text#1

これまで一貫して写真の純粋性を信じ、写真を通じた事物の存在証明をテーマに作品を制作してきたが、最近の個人的な喪失体験から「光は事物と溶け合い、影を生み出すが、光そのものを照らし出すことはできない」というかねてよりの欠損感をさらに強め「たえず失われてゆく」存在を作品に留めたいとの願いを新たにし、それを近作にまとめた。私にとって身を切るような光景も、写真になってしまえばどこまでも普遍的な光の影に満たされていた。救いなどないという空白に救われたように思う。

馬場まり子展@藍画廊

好みの作品を目にするたびに「お、いいな」とは思う。 しかし、好悪や優劣、価値評価と無関係な「うお」はなかなかない。 馬場まり子の絵は、私が知っている世界とまったく異なる世界があるということを軽やかに、圧倒的に知らしめてくれる。 彼女の作品を前にするたびいつも、空に放り投げられてしまうよな感覚を覚える。

asterism

全天を仰いでも星しか見えない。 だが星と星のあいだに目を凝らし、そこに新たな光とともにある闇を察知するとき「なぜこのようであるか」という問いは消える。 私たちは偶然を求めている。 それ自体では永続する資格を持たないものが「祝福」としてそのような資格を身につけてゆくことを期待している。 自分の心や体の一部を、知らない誰かに明け渡すという快楽とともに。 そこでは何も得ることができないかもしれないし、何かを失うことさえできないのかもしれない。 全天を寿ぐ仕方を探りつつ、星と星の間にある茫漠たる距離に寄り添い続けること。星座などどこにもない。

2018/10/27/28/29

41になった。もう誕生日だからどうのというような感慨が起こる年じゃないが、41というのはいい数字だと思う。42になるまでにもう少しクリアな景色を見れるようになっていたいと思う。 午前中で用事を片付けて阿部明子の展示を見るべく仙台へ。仙台を訪れるのは二度目。十数年ぶりだろうか。もうよくわからない。 今でもそれがわかるのかというとあまり自信がないが、求めているものの具体的なありかが杳として知れない頃は、自分の知らない景色を求めてひたすら移動するというのが作品を生み出す上で至上の手段だった。理由もなく苛立ちながら。苛立ちの理由はどうあれ、その頃に知った夜行バスを乗りまわし「これって革命?」などと感じたものだった。宿代抜きで全国各地に撮りに行けると。結果ぎっくり腰で死に体を晒し写真なんて碌に取れなかったが。 仙台ではダムを二箇所ほど訪れた。特に紅葉を愛でる習慣はないが秋の澄んだ光に晒された色とりどりの木々に埋まる山肌を目前にすると「対象と私」という認識の感覚が霧散し、存在と意識が同化する、そんなこの季節ならではの愉悦にしばし浸る。美しければなんでもいい。写真もいくらか撮った。何を撮るか、よりも、いかに撮らないか、に意識が向いてきていることに気がつき嬉しくなる。 結婚指輪など見繕ってほくほくした気持ちでSARPについたらトークの時間を勘違いして終了間際。大日方さんに挨拶。宿に帰って妻と喧嘩。翌朝仲直りして陸前。津波のあとを経巡る。セシウムを食っているであろう牡蠣をたらふく食って大高森に登る。入り組んだ線が遠くに美しい。夕方レンタカーを凹ませ鳴子の部室みたいな宿に投宿。お湯は最高だった。 牛タン食ってはやぶさでまどろめばすぐ東京。仙台は意外と近かった。いつかSARPで展示したい。