Daisuke Morishita
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2月16日 森下大輔x目黒大路 トーク 抄録

Q: 写真自体にどのような意味があるのか?

Morishita: 情報を伝えたいわけではなく、写真自体に伝えたいものが含まれている。

 

Q: 写真に色がないことの意味は?なぜモノクロ作品なのか?

Morishita: 色があると一般的な世界観と結びつきやすい。色がない方が、写真は単に世界のコピーではないということを伝えられる。

 

Meguro:1950年代後半に日本で舞踏は生まれた。そして様々な変遷を経て、今の形に落ち着いた。ただ自分が行っている舞踏は、暗黒舞踏(白塗りの舞踏集団)ではない。元来、型を嫌う中で完成されたものであり、型にははまらないタイプの舞踏である。

 

Morishita: 存在そのもの、生きていることを示したい。シャッターを切ることで、対象物を固定してしまうのではなく、むしろ写真にすることで新たなものとして再生させたい。

 

Meguro: 作為をどれだけ削除するかが重要。全て削除すると、観ている人に対して何も出なくなってしまう。削除するものと削除しないものの間のせめぎ合いで苦悩する。

 

Q: 二人に共通するところは?

Meguro: テーマ性がないところ。とくに自分がソロで公演を行う時には、わかりやすい意味がない。いろいろ行っていくうちに絞り込んでいけるようになり、精査され、シンプルになっていく。

Morishita: 物事の根っこを掴みたいところ。

 

Q: お互いの表現に対する感想は?

Meguro: 写真は媒体、つまり紙によってかなり変化するところが面白い。今回の写真展のDM、会場に展示されている現物のプリントも全く違うものに見える。印字する素材によって見せ方をかなり変えられるところが羨ましい。ダンスのソロではそれが難しい。

Morishita: 体を動かそうとする自分の意思、あるいは自分とは別のところから訪れる何者かの意思、それらを取り巻く重力が、目黑さんの物質としての体を媒体として駆け引きをしているような印象。

自分も時々体が物のように感じる瞬間がある。自分の意志と身体の間に齟齬が生まれた時は特に。20代の頃は自意識過剰だったので、自分で自分を見つめ過ぎてスムーズに歩けなくなったことがあった。

 

Q: デジタルではなくフィルムで作品をつくる理由は?印画紙に焼き付ける行為には何が乗せられているのか?

Morishita: デジタルには偶然性が入りにくいから、フィルムを用いている。自分が主体ではない状態で作品をつくっているからこそ、いろんな偶然性(ノイズ)を作品に介入させることができる。その結果、作品を豊かにすることが可能になる。

 

Q: 日にちを経る中で、今日見たダンスや写真が自分の生活の中に入り込んで行く気がするのだが、それでよいのか?作品を自分の生活の中で、反芻させるということでよいのか?

Meguro & Morishita: その通りです。

 

Q: 制作する上で心がけていることは?

Morishita: 写真を撮っている時は反応しているだけである。こういう風に創作していくというよりも、何か大きな意思についていくような感覚。

 

Meguro: 方向性だけ決めておく。

 

Q from Meguro: 表に出すもの、出さないものをどのように選択するのか?

Morishita: 自分で選ぶというよりも、作品同士が磁石のようにくっついていくかのように自然とよいものだけが残っていく。写真が写真を選ぶような感覚を大切にしている。

 

Q: 何をもって完成とみなすのか?あるいは未完のままであっても作品を世に出していくのか?

Meguro: 出来上がった作品(ダンス)は自分の目で見ることができない、ビデオで録画したとしてもそれは作品とは異なるので、余計に修正を入れたくなる。

 

Q: 作品に変化をつけるにはどうしたらいいのか。

Morishita: 写真の場合は非常に単純で、普段やらない撮り方をする。これまではずっと強い作品をつくりたいと思ってきたが、何も写っていなくても成立する作品を撮りたいと思うようになった。そして、それが今回の展示につながっている。

 

Meguro: なるべく考えずに踊る。考えると失敗する。ある一定のレベルに達したパフォーマンスにも再現性をもとめられる。同じパフォーマンスではあるけれども、そこからいかに自我を削り取るかを考えている。

 

Morishita: 頭で考えるのではなく、身体で考える、写真に考えさせる。考えないで動いた方が早く動くことができる。

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