定期的に聴きたくなる、フィッシュマンズの「Baby Blue」
オリジナルはもちろん、曽我部恵一のカバーも出色。バイクで家に帰る信号待ち、向こうでぼんやりしている人たちを眺めながら口ずさむ。交差点の向こうで手持ち無沙汰に顎を上げる彼ら彼女らはどこか、理由のわからないなにかに戸惑っているように見える。でもそれは信号が変われば消えてしまう戸惑い。歩き出せばなかったことにされてしまう。長い上り坂を這う私の原付は非力で、乱暴な運転手に煽られたりする。泣きそうなこともあるし、知らないふりをすることもある。