” 自分の愛を純粋な対象に局限することと、それを宇宙に及ぼすことは、同じことである.
自己と世界の関係を、職人が年季を入れて自己と道具との関係を変えるように、変えること.
怪我をすること. それは職がからだのなかにはいったことである. どうか、苦しみの一つ一つが、宇宙をからだの中へ入れるものであるように.
習慣、熟練. 意識を自分のからだ以外の場所に移すこと. その対象が、どうか、宇宙、四季、太陽、星であるように.
からだと道具の関係は、年季を入れているあいだに変わってくる。からだと世界との関係を変えなければならない.
人は執着から脱け出すのではなくて、執着の対象が変わるのである. あらゆるものに執着すること.
五感のそれぞれをとおして宇宙を感じること. そうすれば、そのことが楽しみを与えようと苦しみを与えようとどうでもよい “