おチビの血液検査で表参道へ。伊藤病院、クレヨンハウス、boyU.
散髪したり、服を誂えたりする。
身につけるもので何かをアピールするほどの情熱は饐えて、無印がユニフォームになりつつある。
ゾクゾクするほど興味関心がない。
用事がすんで渋谷の書店に寄る。欲望の方向を定められず無目的に棚を移ろう。
スーザン・ソンタグの日記、シモーヌ・ヴェイユ「重力と恩寵」.フーコーの講義録「悪をなし真実を言う」. どれも買わず。
亀山亮「戦場」. 亀山は「DAY OF STORM」という八丈島での眼前を押しとどめた本を出している。
これは詩人の清水あすかから教わって買った。展示も見たかった。
写真集や写真論。方向性のない棚の前でげんなりしてしまう。
げんなりしながら手に取った「写真分離派宣言」.
清水と倉石の対談で、「倉石さんの言うことにはところどころに棘がちりばめられている」という発言にニヤリ。
そうそう、くだらない写真家よ去れ、という倉石さんの半眼は他にないもの。
街ゆく人を観察すると、そのほとんどがスマホに気を取られていて被写体としてはつまらない。
ぼうっと車窓を打ち眺めたり、ふと駅を降りたり、いきあたりばったりに街路を折れていったり、路頭に迷ったりしたほうがいいんじゃないのか。
アトピー持ちなので、疲れが肌に出る。このところは石鹸を使わず水やお湯で体を流すのみ。
生き物なんだから臭うさ、と図太く開き直れるようになった自分の退屈さをどうやって引きつらせてやろうかと考えている。