「神の歌」牧野虚太郎 水の悔恨がたへまない いくへにも遠く 孤閨がえらばれて にくたいが盜まれてゆく ほのかに微風にもどり かすかなもの 愛にうたせて しづかに彫刻の肌をさめてゐた たへて醜をくりかへし 神の さぐれば かなしく まねけば さすがにうなだれて ← →