テクスト 左手と右手

ずっと写真に手を突っ込みたいと願っていた。しかしいつもその表面に弾かれてきた。

ところが他人の手はすんなり写真に収まった。

写真のなかで手は触れ、掴み、示す。欲望のままに。だがその欲望は所有しないという仕方でしか機能しない。

それを知ったとき、写真がはじまる。