テクスト 「太陽がひろう」

光は事物と混じりあい、みずからが濁ることでその姿をあらわす。真実と現実が重なりあう美しさに惹かれ、あちこちでひろいあつめた。太陽をひろうつもりで。

しかしいつのまにか、私は太陽にひろわれる側にいた。光を受け取り、それを誰かに手渡す立場にいた。

私たちに太陽をひろうことなどできない。光は理解して消費するための道具としてでなく、承諾の技法として私たちに与えられているのだ。

いつもまん丸な太陽のもとにあって、事物の満ち欠けに心がゆれる。それを祝福したい。