スズキで試乗。Polo9nGTIの無骨な突き上げも大好きだけど、スイスポの紳士的な足回りや程良い剛性感、キビキビとした操作性に感心しきり。座席も前後ともに適度なホールド感があり長距離ドライブでは運転手も同乗者もずいぶん楽。代替わりの目的は果たせそう。
色はオレンジか赤で迷っている。思い込みで決めたパーソナルカラーがオレンジなのでそうしたいが、鮮やかな赤も悪くなかった。普段自分が白黒の世界にいるせいか鮮やかな色に惹かれるのと、日本の単調な車社会に差し色をというお節介。本当は欧州車に見られるような複雑な色味を求めているのだが、それはジムニーともども老後の楽しみとしたい。
ミニのように手を入れつつ添い遂げられる車だったらとは思うが、運用を考えると難しく電子化された現代車になる。それでも、ひとつのものに拘うたちにしたがうと、スイスポを降りる頃には還暦である。
茫漠とした生空間に楔を打ち込んでくれた写真というメディアに感謝しつつ、どこかで見た名言をもじる。永遠に生きるかのように撮影せよ。明日死ぬかのように生きよ。